Lenrual
玄関のドア閉めない派
Lenrual on Steam
Dive into a small, dense open world with cryptic puzzles, weird interactions and interesting characters. Will you fit in? Join in divine communion? Or become something of your own!

夜の街をうろつきながら、奇妙なデバイスを通して通行人や店員と会話?する一人称視点の謎解きアドベンチャーゲーム。このデバイスの使い方にルール推測要素があり、文字による説明が無いのでそれなりに試行錯誤するが、一日を終えた後に見る夢で割と直截的なヒントが与えられるので緩めの難易度だった。
インドのミゾラム州に伝わるRiakmawという鳥の民話に基づいている部分があるらしい[1]。この鳥は、夜に宿を求めてどの木に近づいても拒絶されてしまい、一晩中安息の地を求めて哀れに鳴き続けている、と。この伝承が広まったのは1968年にSuaklianaによって作曲された『Khaw Sawikhawm Hla』が流行したからで、背景には、1966年にミゾ国民戦線(MNF)による武装蜂起が始まり、ミゾラム州が紛争時代に突入した際に、インド軍による強制移住が行われた状況があった[2]。
謎デバイスによる会話のままならなさ(通じても通じてなくても結局意味はわからない)や、先のRiakmawの伝承や、実績の説明文に、ネカフェで生活する人間を追ったドキュメンタリー『Lost in Manboo』内のインタビューが引用されていたり、帰属する場所がないことを表現しようとするエネルギーを感じた。感じたが、あくまでそれはゲームとして抽象的で独特な見た目のマップを歩くという行為と、プレイヤーの気持ちがそれほど乖離しないようにする仕組みとしての役割が強い気がした。
『Khaw Sawikhawm Hla』の歌詞に影響を受けているとするなら、どことなく死後の世界っぽい雰囲気がある気もする。天国に行ってもコミュニケーションって大変なんだ。