短めのゲーム 2(2025/7)
「形変えてしまうぞ。そして自転車にも、乗ってしまうぞ。」

Promesa
『Cuccchi』の開発者の前作にあたるゲーム。フォーマットは完全に『Cuccchi』と同じだけど、迷路がない分広々としている。
こういう芸術的なウォーキングシミュレーターをどう見たらいいのかわかってない所があるので、ワシントンポストのレビューを読んでみて、なるほどなという気持ちになった。
レビューを読んでアンドレイ・タルコフスキーの映画を見ようと思ったけど、映画って見てるだけで2時間かかるってすごい大変じゃない?集中力が続く気がしない。ヤバくなってる気がする。
Monument Valley 1+2
Monument Valley 1
Monument Valley 2
Monument Valley ってこういうゲームだったんだ。見た目のセンスの良さだけでゲームって全然成り立つんだ。
パズル要素もあり、それなりに考えないと解けないので完全に見た目だけでは無いけど。パズル部分があってもなくても全然印象変わらないかもなという、『Manifold Garden』やってるときと同じ気持ちになった。
そもそもカジュアルな難易度ではあるけど、ビジュアルが強すぎるとパズルが相対的に弱く感じたりする?
Cheese Moon
全体的にどこに重心があるのか分からない感じは、『Hotel Sowls』に近いものがあった。
タワーディフェンス風のゲーム部分なのかストーリーなのか。ストーリーも、企業の腐敗に抵抗する英雄譚だったり、キャラクター同士の絡みだったり、かわいらしいウサギとディストピアSF的設定のギャップだったり。いろんな要素があるけど、どこにもがっつり入れ込んでない雰囲気がある。
月、つまり遠く離れた地域での強制労働による製品を、地球、言い換えれば都市の人間が無関心に消費し続けている構図にも見えるので、割と現代的なテーマにも見える。そう考えると最後に地球を破壊する選択肢が表れるのも、なにも唐突ではないのかも。
でも、なんかそういう話として落とし込みたくない気持ちがある。具体的にとらえようとするとどれも薄っぺらく感じられて、どんな話でもなかったままにしておきたい気がする。
好きに解釈してくださいというより、どういう風にも読まれたくないと主張しているような、生意気な感じが魅力なのかもしれない。
Unknot! (demo)
結び目理論を元にしたゲームらしい。やってる感覚としては無心で絡まったイヤホンほどいてるときとほぼ同じ。結構おもしろい。
ゲーム中で出てきた結び目の交差点の上下を入れ替える操作も「交差交換」というらしい。ほどけない結び目が、ほどける結び目になるまでの最小の交差交換の数「結び目解消数」の研究もある。
結び目理論から生まれたゲームがすでにいくつかあって特許も出願中らしい。直球で結び目をほどくところから進みすぎててなんか想像してたのと違う。
結び目解消数などの説明は船越紫記さんが書いたこれが読みやすくてわかりやすかった。というかこのゲームでやってたこととほぼ同じでは。