outside the door

極めてやってそうなアニメの女と謎空間で対話するゲーム

outside the door
outside the door on Steam
Outside the door is a mystic visual novel set within one office. You are about to figure out the stories of a few visitors without having a single memory of yourself.

ストレートに解釈するなら、交通事故で死にかけの状況から謎の精神世界に飛ばされ、このまま地獄に堕ちるかまだ生きて「やるべきこと」をするのか、特別邪悪な過去の自分と対話して決定する。そういうシチュエーションで行われる会話劇に見えた。

出会う5人の自分はどれも極めて怪しいし自分勝手だが、どこか軽妙なユーモアセンスがあり、なによりとても「正直」に見える。自分が何をしたかは嘘や隠し事だらけだが、自分の気持ちに対しては幼稚に見えるくらい素直。

会話自体も、過去の罪に対して徹底的に糾弾するというより、どこか緩い世間話の雰囲気。すこし強めに問い詰める場面もあるがのらりくらりとかわされる。

5人目の「判事」とのやり取りが特に印象的で、法律や証拠に縛られず自分の正義で人を裁きたいという、 Hannah の一貫する思想が垣間見えた気がした。そして、それをこの場所で過去の自分自身に対してちょうど行ってきた、というのがちょっと皮肉めきすぎている(「めきすぎ」?)。

最後はまだよく解ってないことが多いが、生存を選択したときだけ母親の死について明かされるのは、判決を下した後に最悪の罪が明かされたということかと思った。

罪を認めて生きるという選択に対して、実は本当に重い罪が最後まで隠されたままだったとしたら(自分自身が向き合うことが不可能な罪があるとしたら)。自分で過去の罪を引き受けたと思っていても、それは自分にとって最も都合の悪い罪を隠していたからできただけだとしたら。そういう話のようで面白かった。

  • 最後は、臨時職員を対話相手自身だと思わせることで審判を鈍らせようとする Hannah の策略という解釈もあるかもしれないけど、そこまでいくとやりすぎ(なんか、ギミックすぎる?)って気もする
  • AI生成っぽいグラだけど、とくに Steam の説明文に書いていないということは違うんだろうか。努力義務みたいなものだから書かなくてもいいんだっけ?AI生成に対して個人的な憎しみがあるわけではないんだけど、謎の開発が出した謎のゲームのわりに絵にクセが少ないと微妙な違和感がある。偏見かも。