Grunn, Botany Manor, CARIMARA
デジタルガーデニング大学
Grunn
確かに科学や一般常識のないOuter Wildsかもしれない。ヒントはほぼ全部画像だし、操作方法もシンプルだし、そんなに迷ったり詰まったりすることない、と思うんだけど。結構詰まってしまった。
特に恥ずかしがり屋の幽霊は最後まで分からなかったのでヒントを見てしまった。なんか近づくと雰囲気が変わる場所があるのは気づいてたけど、その場所で草が揺れているというのはヒントを見るまで一切気付かなかった。なんで。画像の違いとか、目で見て違和感を発見するみたいなのが苦手というか、そういう注意力や集中力が足りなくなっているのを感じる。
Outer Wildsとは違って、基本的に怪奇現象を相手にしているのであまり常識的な推理が通用しないのがおもしろくもあり理不尽なところなのかもしれない。
わからなかったことにむしゃくしゃして10分切りチャレンジまでやったけど、結構時間がカツカツでびっくりした。教会の隠し通路の骸骨からハンマーで骨がとれることや、夕方に公園の墓から聖なる剣が取れることを知らなかったのでだいぶ無駄の多いルートではあるけど。同じSokpopの『Frog's Adventure』もタイムアタックの実績があって、それもギリギリだったのを思い出した。Sokpopは小規模ゲームを短いスパンでたくさんリリースしているけど、それでもこういうある程度のやりこみに耐えられるような作りになっているのってすごいなと思った。
Botany Manor
デカい屋敷で変な植物の栽培方法を調査する謎解きゲーム。人も死んでないし、閉じ込められてもいないのがすごく新鮮だった。
旅行で3番目くらいの優先度だった観光地に行ったら案外楽しかったみたいな。なんか、「庭園って……何も植物とか興味ないけど見るとこあるの?」くらいの感じだったけど、そもそも栽培対象の植物が想像していたよりもずっと変な性質を持っていて、それだけで割とおもしろがっていた。モールス信号を聞いて開花する植物はふざけすぎではって気もしたけど、それっぽい理由がちゃんとついている。
出てくるのは全部空想の植物なんだけど、植物ってまじまじと見ると割と禍々しいというか、魔術的な雰囲気があるよなというところまで再現されているような、一周して現実的な説得力があった。「カチョウエンブ」を見ているときになぜかそういう雰囲気を感じた。ただ花弁が黒みがかった赤色だったからだろうか。
屋敷の区画ごとに推理対象の植物とそれと関連する資料は決まっている。しかも、見つけた資料をどの植物と関連するかを埋めて、それが正解かどうか判定してくれる仕組みもあり、基本すごくスムーズにすすんでいく。はずなんだけど、「ミナモセイハイ」の栽培でめちゃくちゃ詰まってしまった。浴槽のお湯の温度をどうすればいいのか全然わからなかった。資料も見つかってどの川の温度と合わせなくてはいけないかを判読する必要があるというところまでは進んだけど、そこから全然わからなくなってしまった。わからなくなってしまったというか、もう「フルーム川」という文字列が目に入ってなかった。
これも『GRUNN』でやったのと同じ失敗な気がする。ここは無関係と一度判定してしまった場所はもう完全に視界に入らなくなり、注視して見返しても毎回同じ場所を見逃す。これはどうやったら治るんですか?
レオ・レオニの『平行植物』を読んでないことを思い出した。
CARIMARA: Beneath the forlorn limbs
なんとなく、2020年の Hauted PS1 Jamから、初代PS風グラフィックのホラーがすごい流行り始めた印象がある。それ以前だとPuppet Comboとかが一生懸命作ってたような記憶がある。
こういうスタイルのゲームはもはやたくさんあるけど、その中でもこのゲームは跳びぬけて奇妙というか美しいというか、こういう画がゲームとして動いているのをこれまでに見たことがなかった。
作者のインタビューで影響を受けたアーティストを挙げられてて、それらも全部すごい良かった。でも、このインタビューで一番驚いたのは作者は1998年生まれなのでリアルタイムでPS1やPS2のゲームをやっていたわけではないという点だった。
もうこういう表現って懐かしさだけじゃなくて一つスタイルになっているんだという説得力があるグラフィックだった。小屋を抜けた森の川向こうの景色が本当にすごかった。
実際のPS1グラフィックは単純にテクスチャの解像度が低いだけじゃなくて、遠近法的に正しいテクスチャマッピングができずに微妙に歪んで見えたり、画面描画時の座標として小数点を使えないのでカクカクしたり、という「特徴」があるらしい[1]。このゲームでもそれらの特徴を、ところどころ歪んで引き延ばされたテクスチャや、カメラの細かい移動で小刻みに3Dモデルの輪郭が震えるような表現で、再現というよりもはや強調しているような雰囲気がある。こういうレンダリング手法を使って、今はここまでのことができるという試金石のようなゲームに感じた。言い過ぎかもしれない。なんか違ってたら教えてください。
最後まで察し悪くて気づかなかったけど、フクロウやヤマネと会話できるのは自分がカリマラだからで、バイオレットやラベンダーから見たらただの動物なんだ。